新型コロナウイルス感染症Α/祁織灰蹈淵Εぅ襯垢紡个垢訖靴靴じ〆妻法

  • 2020.04.05 Sunday
  • 21:48

 4月16日、新型コロナウイルス迅速簡易検査法のキットが日本のあるメーカーから販売されることになりました。当院にも販売の開始を知らせるパンフレットが送られてきました。中国のメーカーと共同開発した検査キットで、血液中の2種類の抗体(IgMとIgG)を検出することにより感染の有無を調べる方法です。操作は簡単で結果も約15分で判明するため、今後は指定医療機関以外でも簡単に新型コロナウイルスの検査が受けられるようになるかもしれません。

 しかし問題点がないのかどうか気になり調べてみました。4月1日付で国立感染症研究所がこの検査法について検証しその内容を公表しています。それによると「検査の精度の問題」と「結果の解釈についての問題」が発生する可能性があるとのことです。

  「検査の精度の問題」については、仝〆困忙藩僂垢襯Εぅ襯垢離織鵐僖質の性質がキット毎に異なり検査の結果が安定しない可能性がある。⊃祁織灰蹈淵Εぅ襯弘奮阿離Εぅ襯后覆そらく毎年流行している通常のコロナウイルス)に反応している可能性がある。症状が出てから1週間後では抗体検出率は約2割にとどまり、13日以降ではほぼ全例で検出される。(早期診断に有用でない可能性)

 「結果の解釈の問題」については、感染早期に出現するIgM抗体と感染中期以降に出現するIgG抗体の組み合わせにより、感染初期なのかあるいは治癒した後なのかの判断を行うが、その判断の妥当性が現時点では定まっていない。

 

 まとめると、ヾ鏡初期には抗体を検出できない可能性(偽陰性)、感染していない人でも他のウイルスに反応して抗体が検出される可能性(疑陽性)、9蛎里検出された場合でも現在感染しているのか、治った後なのかの判定が困難、といった問題がまだ解決されているとは言えないようです。さらに診断用医薬品の承認を取得しておらず、この検査の結果を「帰国者・接触者外来」でどのように扱うか正式には未定であるため、まったく症状の無い人で、この迅速検査で抗体が検出された場合に、PCR検査を受けられるかどうかまったく決まっていない。

 以上より、本検査を行うメリット以上にデメリットのほうが大きいと判断し、当院では迅速簡易検査キットは購入しない方針としました。

 

追記)日本のあるメーカーが販売する検査キットと国立感染症研究所が検証に使用した検査キットが全く同じものかどうかは不明です。ただし両者ともイムノクロマト法によるキットであることは共通しています。

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