感染後過敏性腸症候群

  • 2019.12.21 Saturday
  • 18:24

 長期間にわたりお腹の症状(下痢、便秘、腹痛、腹部不快感など)が続く「過敏性腸症候群」という疾患があります。ストレスなどが原因で腸の運動異常、知覚異常が起こり、様々なお腹の症状を引き起こすと考えられています。

 

 「過敏性腸症候群」が急性胃腸炎後に発症する場合を「感染後過敏性腸症候群」と呼ばれます。感染前には「過敏性腸症候群」の症状がなかった方が、急性胃腸炎後に「過敏性腸症候群」を発症する状態と定義されています。

 

 当院でもこれまで「感染後過敏性腸症候群」に当てはまる方が22名おられました。男女比は5:17で女性に多く、平均年齢は33.7歳で、全体の68%が20、30歳台の方でした。「感染後過敏性腸症候群」を発症する危険因子は「若年」「女性」と論文で報告されていますが、それに合致する内容でした。急性胃腸炎の原因は「ウイルス性」が11名、「細菌性」が10名、「赤痢アメーバー」が1名でした。発症後に症状が持続する期間は、1か月未満が9名、1か月以上1年未満が8名、1年以上が5名おられました。自然に落ち着く場合と、長期化する場合があり、後者ではしかるべき治療が必要になります。症状として全員が「下痢、腹部膨満、腹部不快感」で悩まされていました。

 

 ウイルスや細菌が腸の粘膜に炎症を起こすことによって腸粘膜の免疫系が乱れ、それにより腸の運動異常、知覚異常が引き起こされることが原因と考えられています。症状が長期的に持続している方は通常の「下痢型過敏性腸症候群」と同じ治療を行いますが、難渋するケースも多いです。

 

 

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