腹部症状と漢方ー桂枝芍薬湯

  • 2019.10.17 Thursday
  • 14:19

  腹部の不快な症状に対して使用頻度の高い「桂枝加芍薬湯」の有効性について検討しました。

「桂枝加芍薬湯」は「腹部膨満を伴う、しぶり腹、腹痛」に有効な漢方薬と言われています。芍薬、甘草、桂皮、大棗(たいそう)、生姜(しょうきょう)の5つの成分を含んでいます。

  この「桂枝加芍薬湯」で治療を行った50名の方(男性14名、女性36名)の方に対する効果を検証しました。有効35名(70%)、無効15名(30%)でした。これまでの論文と同程度の有効率でした。腹部膨満と有効率を調べてみました。

        症状 有効 無効
腹部膨満あり + しぶり腹/腹痛/下痢/放屁 15 23
腹部膨満なし + しぶり腹/腹痛/下痢/放屁 20 27
         計 35 15 50

「 腹部膨満あり」の方より「腹部膨満なし」の方のほうが有効率はやや高めでした。(65% vs 74%)

腹部膨満以外での症状では「しぶり腹」の方に対するで有効率が88%(7名/8名)と最も高く、 次いで

「腹痛」74%(23名/31名)、「下痢」66%(23名/35名)でした。効能のとおり、「腹痛」、「しぶり腹」に対する

有効性は高く、「下痢」に対する有効性はやや低い結果となっています。

また「放屁」が多くて困る方に対する有効性は56%(5名/9名)でした。

 

  「放屁」に対する桂枝加芍薬湯の有効性は一見あまり高くは見えませんが、「放屁」で困る方を「放屁のみ」の方と

「放屁+ゲップ」に分けると、「放屁のみ」では100%改善していました、反対に「放屁+ゲップ」の方は有効性0%でした。

「放屁のみ」の場合、腸の問題が主のため桂枝加芍薬湯が効果を発揮しますが、「ゲップ」を伴う場合には空気嚥下症の問題も絡んでくるため、桂枝芍薬湯のみでの対応が困難になっているのではないかと推測しています。

  

ストレス以外にも「不安感」などの感情が空気嚥下症の原因にもなることから、これに対する対応も必要ではないかと考えています。

 

 

 

 

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