腹部膨満その5

  • 2019.08.30 Friday
  • 06:51

「腹部膨満その4」からの続きです。

 治療効果不明(2回目の受診が無い方)あるいは無効であった方の割合をガスの貯留部位別にまとめてみました。

 

胃のみ:不明+無効=7名(41%、7/17)、   有効59%

大腸のみ:不明+無効=21名(62%、13/21)、 有効38%

胃と大腸:不明+無効6名(21%、6/28)、  有効79%

 

 胃のみにガスが貯留している方にはガスコン(胃のガスを吸着する)とガスモチン(胃の蠕動を亢進させ胃のガスを腸に送り出す)が効果的でした。胃と大腸にガスが貯留している方では治療効果は高く、大建中湯、ガスコン、ガスモチンが効果的でした。

 大腸のみにガスが貯留している方は意外と治療が困難でした。何らかの対策を検討しなければなりません。

 

 小腸にガスが貯留している場合は要注意です。腸閉塞や腹膜炎(癌性、炎症性)の方が含まれています。入院や手術になることもあり慎重な対応が必要となります。腸閉塞の前段階(サブイレウス)には大建中湯が効果的でした。それ以外にも小腸にガスが貯留しやすい病態としてはSIBO(小腸内細菌増殖症)やIBS(過敏性腸症候群)などがあり治療困難なことが多いです。内服薬以外にも食事療法、生活習慣の改善など総合的な対策が必要となります。

 

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