インフルエンザ新薬の問題点

  • 2019.03.18 Monday
  • 19:55

新たに登場したゾフルーザの使用経験をふまえて、来シーズンからのインフルエンザ治療はどうあるべきが考えてみました。

“掌佐が長い(ゾフルーザ3〜5日、タミフル6〜10時間)

半減期が長い(一旦摂取するの長く体内に残る)ため、一旦副作用がでると長引く傾向がある。当院ではゾフルーザ内服後からの下痢を起こした方が3名おられましたが、5日以上症状が続きました。メーカー発表のゾフルーザによる出血性腸炎でも5〜6日症状が続いていました。一旦副作用がでると長引く傾向にあるようです。

 

急速に血中濃度が上昇する。

ゾフルーザ内服直後に嘔吐、嘔気の訴えた方が9名おられました。インフルエンザを早く叩くために、内服直後に薬剤の血中濃度を上げるようにしたことで、このような副作用が出やすいのではないかと考えています。

 

インフルエンザに対する免疫が形成されにくくなる可能性がある

タミフルなどこれまでの抗インフルエンザ薬はウイルスの増殖は抑制しませんが、ゾフルーザはウイルス増殖そのものを抑制します。そのため、我々の免疫システムがインフルエンザウイルスの侵入を認識しずらくなります。その結果ウイルスの侵入を記憶し、次回の侵入時に迅速に対応するメモリー細胞が作られなくなります。幼少期からゾフルーザを使用して治療を行うと、インフルエンザに対する免疫が確立されず成長してもインフルエンザに反復して感染するようになる可能性が考えられます(子供は免疫が確立していないため何度もインフルエンザに感染するが、12歳を境に免疫が確立してくると反復感染しにくくなります)。

 

ぢ召量剤との相互作用が不明確

ワーファリンとゾフルーザを一緒に服用したところ、ワーファリンの効果が強くなりすぎ出血があらわれたとの報告がありました。高齢者に使用さることが多い抗凝固剤(ワーファリンなど)を服用されている方にはゾフルーザは厳重に注意しなければなりません。

 

来シーズンはこれらの点に注意しながらゾフルーザを適正に使用していく必要があると考えています。

 

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