インフルエンザの新薬の問題点

  • 2019.01.14 Monday
  • 09:18

インフルエンザの新薬の問題点

インフルエンザの流行期に入りました。2019年1月12日時点で当院において抗インフルエンザ薬を処方した方は147名(ゾフルーザ128名、イナビル10名、タミフル7名、ラピアクタ2名)でした。インフルエンザの新薬であるゾフルーザの処方が圧倒的に多くなっています。気になることがあったので報告します。ゾフルーザ内服直後に嘔吐した方が3名でています。50代の1名と12歳未満の2名です。頻度としては42.6人に1人(2.3%)と高い頻度で発生しております。また嘔気を訴えられた方もおられました。ちなみにメーカー発表の資料では嘔吐の発生頻度は12歳以上では0.2%、12歳未満では報告されていません。現場での発生頻度とデータに乖離があるように思います。服用後すぐに嘔吐してしまうと薬が吸収されずに薬効が得られなくなります。追加投与については過量投与になり副作用が出る可能性、あるいは健康保険上自費に扱いになってしまうなど問題点も多くあります。ゾフルーザは単回経口投与で速やかにインフルエンザウイルスを減少させることができる画期的な新薬です。そのため内服開始後から急速に薬剤の血中濃度が上昇するような性質を持っています。特に空腹時に服用するとこれらの性質が強くでます。内服直後の急速な血中濃度の上昇が嘔吐の原因ではないかと推測しています。今後の対応策としては、嘔気を伴う方にはイナビル(吸入タイプ)やラピアクタ(点滴タイプ)を使用すること、ゾフルーザは空腹状態での服用を避けるようにすること(少量食べてから内服する)を考えております。

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